ソフトクリエイト(林勝社長)は、ウェブ上に表示した帳票イメージに直接入力できるウェブアプリケーション「クロスポイント」を9月から販売開始する。帳票出力できるウェブアプリは多数あるものの、帳票入力できるソフトは国内で初めてという。年度内には、ASP(サービスの期間貸し)版も開発する。
クロスポイントは、ソフト開発のテラステーション(小林克彰社長)の技術を採用したもので、請求書や見積書など紙の帳票イメージをそのままウェブに表示できる。特別な表示ソフトは必要ない。
従来のウェブ入力の方式とは異なり、入力効率が格段に高まる。(サンプル図参照)
入力フィールドをクリックすると、基幹システムのマスターデータからリアルタイムで、瞬時に価格や在庫情報を集めてくる。また、個数を入力すると合計価格を算出するなど、表計算ソフト並みの計算能力と操作性を実現した。これらの機能はこれまでウェブでは困難だった。
ソフトクリエイトの橋口和明・事業推進本部マーケティングセクション部長代理は、「作業効率が高まるのに加え、直感的な入力が可能になるため、操作指導などのコストを削れる」と話す。
また、今年度(2004年3月期)内には月額料金制によるASP版の販売も始める。ASP版でも基幹システムとの連携が可能。
開発元のテラステーションとは、独占契約ではないが、「基幹系システムとの連携部分や帳票テンプレートの多さを考えれば、他社より1年先行している。先行導入もすでに3社ある」として連携を強化していく。
現在、100種類の帳票サンプルを制作しており、年内には1000種類に増やす計画。
価格は50ユーザーが社内のみで使う場合は、サーバー込みで300万円前後。インターネットに接続し、広域で使用する場合はセキュリティの強化などで同1000万円前後から構築できる。ASP版の価格は未定。
同製品はシステムインテグレータと協業して販売する。年度内は40案件を獲得し2億円の売り上げを見込む。製品専用アドレスは
http://www.atled.jp/。