業務・会計ソフトのソリマチ(反町秀樹社長)は、農業と漁業に関連する会計ソフトの販売を開始した。農業用会計ソフト分野で先行する同社は、来年4月1日に消費税の納付義務免除に関する法律が改正されるのを見越し、既存の農業用ソフトを6年半ぶりに全面改定。「農業簿記V6」と「農業日誌V6プラス」、両ソフトをセットにした「ファーマーズ・オフィス」を新発売した。

 漁業系ソフトは、同社としては初めてリリースする。農業、漁業両ソフトとも商品の生産履歴を追跡する「トレーサビリティ」対策の機能強化が特徴だ。

 消費税の納付義務免除が3000万円から1000万円に引き下げられ、来年4月1日以降は消費税納付の対象となる販売農家が新たに約12万件生じる。これを受け、農業簿記V6では、「初めて消費税を納付する事業者でも簡単に申告できる」ように、消費税申告書作成機能をつけ、白色申告や青色申告、不動産物件に関する入金などをサポートする。

 農業日誌V6プラスは、農作業状況や天候を記録する機能のほか、生産物の安全性確保のために農薬の使用履歴などを記録できるトレーサビリティ機能を添付。農業簿記V6と農業日誌V6プラスをセットにした「ファーマーズ・オフィス」では、携帯電話から作業日誌を入力できる特典がある「ソリマチクラブ」の会員制度を利用できる。

 漁業簿記V1は、漁家向け勘定科目に対応した簿記記帳により、事務処理を軽減し青色申告をスムーズにした。漁業日誌V1は、養殖魚のトレーサビリティに対応、餌や薬剤などを記録、養殖事業者でつくる全国かん水養魚協会に対応した小売店向けの養殖履歴書を作成できる。両ソフトは漁業協同組合を通じて説明会を開き、養殖業者向けに直販する。

 農林水産省は来年度予算で、農業、漁業両事業者のIT化を進める「モデル事業」を開始する予定だ。今回のソフト販売は、こうした動きを受けたもので、反町社長は「零細企業を支援してきた当社のノウハウを生かし、農業、漁業両事業者のIT化や経営面をサポートしていきたい」と話す。価格は、農業簿記V6が6万円、農業日誌V6プラスが6万円、両ソフトにソリマチクラブ特典を加えた「ファーマーズ・オフィス」が9万円。漁業簿記V1は4万5000円、漁業日誌V1も4万5000円、両ソフトに同特典を加えた「フィッシャーマンズ・オフィス」が7万円(いずれも税別)。