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米ブロケード スイッチ製品を来年早々に発売 SANの管理・運用コストを低減

2003/09/29 19:32

週刊BCN 2003年09月29日vol.1008掲載

 ファイバチャネルスイッチの大手ベンダーである米ブロケードコミュニケーションズシステムズ(グレッグ・レイス会長兼CEO)は、昨年11月に買収したラプソディネットワークスの技術を生かした製品を来年早々に発売することを明らかにした。マイケル・クレイコー・ワールドワイドマーケティング/サポート担当上級副社長は、「組織体制が整い、新製品発売に向けた準備が着々と進んでいる」と語る。

 ラプソディの買収は、業界初のオープンなアプリケーション用インテリジェントプラットフォームを提供することが狙い。ラプソディのアーキテクチャは、ファイバチャネルやIPを含む複数のプロトコルをサポートしている。今後、ブロケードでは、同社のファイバチャネル用スイッチ製品「SilkWorm(シルクワーム)」と完全な相互運用性をもつ新しいインテリジェントなアプリケーションスイッチを市場投入していく計画だ。

 クレイコー上級副社長は、「ラプソディの技術を生かしたスイッチ製品をSAN(ストレージエリアネットワーク)に導入すれば、管理が容易になる。また、既存のストレージ環境の運用コストも軽減する」と強調しており、「顧客は、ROI(投資対効果)を何倍にも高めることが可能になる」という。なお、クレイコー上級副社長はラプソディの社長兼CEOだった。
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