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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン ITガバナンス製品を発売 ユーザー会設立で拡販図る

2003/11/24 19:37

週刊BCN 2003年11月24日vol.1016掲載

 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン(山中義晴社長)は、企業のIT統治を支援する業界初のITガバナンス製品「Mercury IT Governance Center(マーキュリーITガバナンスセンター)」の国内販売とマーケティング活動を開始した。

 同ソフトは企業のIT開発やテスト、運用、評価、改善要求の「ITライフサイクル」を標準化し、各プロセスをデジタル化する。ビジネスの目的に応じたIT投資の優先順位など、企業のCIO(最高情報責任者)やIT担当責任者が取り組むべきITプロジェクト管理を支援する。来年以降、同ソフト向けの「ユーザー会」を設立するなど、拡販を本格化する。

 同社は今後、既存のパフォーマンステストや機能テスト、運用管理、テスト管理ツールにダッシュボード機能を順次追加し、マーキュリーITガバナンスセンターとの連携を予定。これらを含め、新たな製品体系として「Mercury Optimization Center(マーキュリーオプティマイゼーションセンター)」として、同社提唱のBTO(ビジネスとテクノロジの最適化)ソリューションの提供を行う方針だ。

 また、生産工程を厳しく管理する製造業のうち、ERP(基幹業務システム)の移行を検討する企業向けにも営業を開始している。

 さらに、大規模ERPを効率的に構築して稼動後のトラブルを未然に防ぐため、社内に同社製のテスト管理ツールを利用した自動テストの技術支援を行う「ERPサポートセンター」を開設。ERPベンダーのSAPジャパン、OBC、住商情報システム、日本オラクルと協業し、同センターを通じマーキュリー・IT・ガバンス・センターの販売・マーケティングにつなげる。「煩雑なテスト作業を自動化でき、テストにかける時間とコストを大幅に削減できる」(河野真一・マーケティングディレクター)と強調する。
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