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日本ユニシス XBRL関連ソリューション開始 大手銀行から一般企業まで

2003/12/22 19:39

週刊BCN 2003年12月22日vol.1020掲載

 日本ユニシス(島田精一社長)は、財務報告用情報の標準言語である「XBRL」関連のソリューションを日本市場向けに提供を開始した。

 米連邦預金保険公社(FDIC)で受注実績がある米ユニバーサル・ビジネス・マトリックス(UBマトリックス)と提携。2004年から法人税をXBRL形式で電子申告する必要がある企業などに向けたサービスを行う。今後3年間で100億円の売り上げを目指す。

 XBRLは、財務情報など企業情報をコンピュータで自動処理できるXMLベースの標準言語。金融機関や官公庁、企業、会計士などが財務情報を配布・収集・分析する際の作業効率アップにつながる。

 同社は「国税庁や東京証券取引所などがXBRL形式の報告書受付けを開始し、金融機関での利用が広がる」(吉田知加・ソリューションビジネス統括部ユビキタスソリューション部長)と予測しており、都銀、地銀向けの受託ソフトウェア開発や、ASP、アウトソーシングによる各種報告書の提出機能などの受注を本格化する。

 具体的には、金融機関や企業からの税申告、上場企業から証券取引所への決算短信をXBRL形式で作成する機能からまず提供していく。

 次いで金融機関や一般企業がエクセルなどで作成した与信管理などの申請書を、XBRL形式へ変換し分析に供する機能提供を開始する予定である。
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