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システム・テクノロジー・アイ IT教育サーバーの拡販でチャネル戦略を開始 今後1年間で10社と提携へ

2004/04/05 20:44

週刊BCN 2004年04月05日vol.1034掲載

 ITエンジニア向け教育コンテンツ開発企業のシステム・テクノロジー・アイ(松岡秀紀社長=写真)は、経済産業省策定のITスキル・スタンダード(ITSS)にもとづくスキル診断専用サーバーソフトウェア「iスタディエンタープライズサーバー」の拡販に乗り出す。このために、新たなパートナープログラムを開始した。今後1年間で、eラーニング製品を持つIT教育ソフト会社やシステムインテグレータなど、販売パートナーとして10社との提携を目指す。同社は、このパートナーなどを通じ、今年度中(2004年6月期)に同サーバーソフトを20社以上に売る計画だ。

 iスタディエンタープライズサーバーは、2月に発売されたITSSにもとづくスキル診断や人材育成計画、eラーニング機能を搭載した国内初のイントラネット専用の人材育成管理ツール。社内の専用サーバーにインストールし、社員は各職種向けの診断テストをウェブブラウザを使って実施できる。同社は、「スタンドアローン版のソフトと違い、サーバーの販売ではチャネル開拓が重要だ」(松岡社長)と、iスタディエンタープライズサーバー向けのパートナープログラムとして、(1)OEM(相手先ブランドによる生産)、(2)販売、(3)リセラー、(4)研修・コンテンツ──の4種類を立ち上げた。

 このうち、OEMパートナーには、同サーバーを自社製品として販売・サポートしてもらう。すでに、iスタディエンタープライズサーバーを共同開発したアルゴエデュケーションサービスが、OEM製品「ITSSスキルアップ・サーバー」として販売を開始した。販売パートナーとしては、システム構築とソフト販売の両面のノウハウを持つシステムインテグレータを開拓する。「まずはシステムインテグレータに自ら同サーバーを導入してもらい、その導入ノウハウをもとにIT企業への販売をしてもらう」(松岡社長)考えだ。販売パートナーとしては、すでにIT教育コンテンツ会社のウチダ人材開発センタとも提携した。

 このほかでも、iスタディエンタープライズサーバーの再販売のみを行うリセラーパートナーや、同サーバーのコンテンツ拡充を図るためにシステム・テクノロジー・アイに学習コンテンツを提供する研修・コンテンツパートナーなどの提携先を探す。同社は、今回のパートナープログラムにより、iスタディエンタープライズサーバーを6月までに20社以上に販売する計画。松岡社長は、「今年度の売上高は、同製品だけで800-1000万円を計画。だが、35%のIT企業がITSS導入を検討しているため、来年度(05年6月期)は、2倍以上は販売できる」と見込む。
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外部リンク

http://www.systech-i.co.jp/