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バーテックスリンク セキュリティソフトの新バージョン発売 パートナーによる販売網構築へ

2004/04/12 20:44

週刊BCN 2004年04月12日vol.1035掲載

 バーテックスリンク(森田悟郎社長)は、複数の機能を包含したセキュリティソフト「ウェブウォッシャー」の新バージョンを5月中旬に発売するのを機に、従来の直接販売から販売パートナーを通じた間接販売に販売方法を変更する。まず、販売パートナーとなる1次代理店を5社程度集め、販売網を構築していく方針だ。

 「ウェブウォッシャー」は、アンチウイルスをはじめ、URLフィルタリングやSSL(セキュアソケットレイア)スキャニング機能など、6つの機能をもった統合型セキュリティソフト。「社内内部からの情報漏えい対策を主眼に、社内のコンテンツの外部流出を避けるセキュリティ機能を充実させている」(印牧裕二・ソリューション事業本部本部長)のが特徴だ。

 なかでもSSLスキャニング機能は、SSL通信経由のウイルスをフィルタリングして検出する機能を持っており、SSL経由での情報漏えいを未然に防ぐことが可能。「従来ではシステム管理者が管理できなかった部分であり、競合他社製品に比べ最も優位性がある。オールインワン型であることと、SSLスキャニング機能を特徴としてアピールしていく」(印牧本部長)としている。

 新バージョンでは、従来のソフトベースに加え、ハードウェアと組み合わせたアプライアンスでの提供も開始する。また、販売ライセンスを見直し、ユーザーが導入したい機能だけを選んで利用できるように、個別ライセンスを設けた。

 開発元は、ドイツのセキュリティソフトベンダーであるウェブウォッシャー。ワールドワイドでは150万クライアント、500社以上に導入した実績を持つという。日本国内では、バーテックスリンクが昨年6月、日本国内の総販売元として販売開始し、約10社に導入した実績を持つ。

 これまでは、直接販売のみで提供していたが、新バージョンの発売に合わせ、販売パートナーを経由した間接販売を主体に販売する方針に切り替えた。

 システムインテグレータを中心に販売パートナーを5社程度募り、販売網を強化していく方針で、発売後1年間で10億円の売り上げを見込んでいる。
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