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NTTコミュニケーションズ 100%SLA保証のホスティングサービス 大企業や自治体をターゲットに

2004/04/19 20:44

週刊BCN 2004年04月19日vol.1036掲載

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム、鈴木正誠社長)は、ソフト開発の米オプスウェアおよびEDSジャパンと提携し、6月下旬から販売開始するSLA(サービス品質保証)を100%保証するホスティングサービス「アジリット」をアウトソーシングビジネスの中核に据えていく。大企業の情報システムや地方自治体の共同運営システム向けに拡販を図る。すでに大企業複数社と契約交渉を進めている模様だ。

 NTTコムの与沢和紀・ITマネジメントサービス事業部サービス開発部長は、「当社で扱っているホスティングサービスのなかでも核としてアピールしていき、既存のアウトソーシングサービスユーザーにもアジリットへの移行を促進していく」としており、2006年には300億円規模にまで成長させたい方針だ。

 アジリットは、SLAを100%保証するのが最大の特徴。システムダウンが起きた場合、その時間に関係なくシステムが停止した時間に応じて料金をユーザーに返還する。従来SLA基準は一般的に、障害発生によるシステムダウン時間がある一定時間に到達していなければ料金返還に対応していないケースが多い。

 米オプスウェアのマーク・アンドリーセン会長は、「アジリットは、従来のホスティングサービスよりも確実で迅速なオペレーションが可能になる」と語る。
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