アーク情報システムは、ソフトウェア開発基盤「プロセスQ」を使いソフト開発工数を3分の1に減らした。プロセスQを使った業務アプリケーションとして、顧客支援管理システム「アークCRM」(仮称)を5月中旬に製品化するのに続き、販売管理や外注管理、プロジェクト管理などの業務アプリケーションソフトも順次製品化する。他のシステムインテグレータ向けにもプロセスQのライセンス販売を行う。

 プロセスQは、「ビジネスオペレーティングシステム(BOS)」と呼ばれる業務アプリケーション用のミドルウェアをクライアントのウィンドウズOSにインストールすることで、プロセスQで開発したアプリケーションの実行環境を提供する仕組み。クライアントにBOSをインストールする必要はあるが、アプリケーションの開発期間や費用を3分の1程度に削減できるため、顧客企業からの引き合いは多い。

 アーク情報システムの島田勝八郎取締役営業部長(=写真)は、「これまでにない画期的な開発手法。開発基盤であるプロセスQ単体では販売できる本数に限界がある。BOS対応のアプリケーションの種類を増やすことがプロセスQの拡販につながり、同ビジネス成功のポイントとなる」と、BOS対応の業務アプリケーションの開発を急ぐ。

 同社では、BOS対応の業務アプリケーションとして顧客支援管理システム「アークCRM」を5月中旬に製品化する。さらに販売管理や外注管理、プロジェクト管理なども順次製品化する。これらの販売を通じてBOS普及に努める。「BOS上で動く業務アプリケーションの追加導入は、ゼロから作るよりも安価であるため、将来の拡張性を見越した商談も進みやすい」(島田取締役)と、開発期間の短さと開発費用の安さを武器にBOSの普及促進を図る。

 BOSは1ユーザーあたりの年間利用料が2万5200円。大口顧客向けの割引制度もある。業務アプリケーションを開発するシステムインテグレータ向けにもプロセスQを販売する。すでに国内2社のインテグレータが導入を決めており、今後は、アーク情報システム以外からもBOS対応のアプリケーションが登場する見込み。アーク情報システムでは、来年度(2005年6月期)にプロセスQ関連で約5億円の売り上げを見込む。プロセスQは、韓国の大手アプリケーション開発ベンダーであるソフトパワー社が開発したソフトウェア開発基盤。アーク情報システムはその日本語化の開発を担当した。プロセスQ日本語版は昨年12月に「スタンダードエディション」を発売し、今年5月中旬に「エンタープライズエディション」を発売する。