業務ソフトウェア開発・販売のピー・シー・エー(PCA、大炊良晴社長=写真)は、主力のERP(統合基幹業務システム)「PCAドリーム21」を年商100億円以上の中堅企業上位層に拡販するため、営業、システムエンジニア(SE)など、ドリーム21にかかわるスタッフを拡充する。2年前に発売を開始したドリーム21は、年商10億円程度の中堅・中小企業に導入が進み、「業績に貢献する事業に成長したが、もう少し規模の大きい企業へ導入して、安定した収益基盤にしたい」(大炊社長)と、体制を整備する方針だ。

 ドリーム21は、2年前の発売開始からこれまで約100社に導入された。昨年度(2004年3月期)はマイクロソフトとエンドユーザー向け全国キャンペーンを展開し受注を大幅に増やすことに成功した。だが、「導入先は、年商10億円程度の中小企業が中心。中堅企業の上位を狙うためには、システム構築やカスタマイズのノウハウを身に付ける必要がある」(大炊社長)と、今年度(05年3月期)は、ドリーム21の開発や営業、SEの各担当者を増員することにした。

 .NETフレームワークで構築されたドリーム21は今後、協業するシステムインテグレータやISV(独立系ソフトベンダー)のソフトやソリューションと連動できるようコンポーネント化を進めるため、バージョンアップを行う予定。これまで、CRM(顧客情報管理)やSFA(営業支援)システムなどのツールを持つベンダーと提携を進め、ドリーム21と連動させてきたが、今後もこうした協業を積極化する計画だ。

 PCAの昨年度(04年3月期)の連結決算は、2期連続の増収増益を見込み、売上高は過去最高を更新する見通しだ。大炊社長は、「IT投資促進税制の効果が出たのか、2、3月でドリーム21の受注が増えた。また、改正消費税の総額表示の義務付けにより、販売管理ソフト『商魂7』と『商管7』の販売台数が大幅に伸びた」と、業績が伸びた理由を説明する。