サイボウズ(髙須賀宣社長)は、今年度(2005年1月期)中に主力グループウェア「サイボウズオフィス」などを欧州に展開することやASP型の新製品を開発するなど新事業に着手する。これまで、同社は既存製品を毎年バージョンアップしてきたが、「来年度(06年1月期)に新たな製品を出すための開発作業に集中し、バージョンアップを見送る」(髙須賀社長)と、今年度は新規市場開拓と新製品開発に集中する方針だ。

 98年の創業から発売してきたサイボウズオフィスは、これまで国内外の中小企業を中心に累計で約1万9000社に導入されている。01年5月には、米サンフランシスコに現地法人を設立し、サイボウズオフィスをもとに開発した「シェア360」を発売したものの、昨年度(04年1月期)の米国での売上高は約3500万円と低迷している。

 このため、髙須賀社長は「日本で当社のグループウェアが成功した要因と海外の企業文化を再度調査する」と、米現地法人と本社で製品コンセプトを今年度中に見直す。その上で、来年度は米国だけでなく、ドイツやフランスなど欧州各国にASP新製品を投入する計画だ。

 サイボウズオフィスなどのグループウェアやナレッジ管理ツール「サイボウズデヂエ」に関しては、これら製品を購入したユーザー向けに携帯電話からの業務システムへのアクセスを可能にするツールなど「ウェブサービス」のオプションとなるアプリケーションを強化する。アプリケーションはISV(独立系ソフトベンダー)などと協力して製品開発する。

 さらに、「既存製品のノウハウを生かしたASP型の製品を今年度中に開発したい」(髙須賀社長)と、具体的な内容は明らかにしていないが、グループウェアに加え新たな事業展開を検討している模様だ。