ハンコムリナックス(パク・サンヒョン社長)は、主力のLinux対応のオフィスソフト「ハンコムリナックスオフィスシリーズ」のASP(アプリケーションの期間貸し)対応版とPDA(携帯情報端末)対応版を早ければ来年にも日本国内で発売する。年内にも韓国本社で韓国語版の開発が完了する見込みで、その後、日本語版の開発に着手する。 ハンコムリナックスオフィスシリーズは、Linuxのデスクトップ用オフィスソフトとして人気が高く、日本国内で年間約1万本を販売している。だが、「Linuxのデスクトップ市場は、拡大が期待されているものの、急速にオフィスソフトの販売本数を伸ばすまで市場拡大していない」(イム・スンギュン・開発営業部部長)という。

 これを受けて同社では、ハンコムリナックスオフィスシリーズのユーザー数を増やす施策を打ち出した。1つ目の施策が、Linuxサーバーに同オフィスシリーズを格納し、ASP方式でソフトを提供する製品の開発を決めた。ASP方式は、サーバー側で一括管理するため運用保守の負担が軽く、コスト削減が図れる。

 2つ目の施策として、PDAをはじめとするモバイル機器への対応を進める。OSにLinuxを採用したシャープのPDA「ザウルスシリーズ」の一部には、すでに同オフィスシリーズの組み込みを02年4月から始めているものの、「ポケットPC」や「パームOS」など他のOSには未対応。年内をめどに、これら未対応OSへの同オフィスシリーズの対応作業やASP対応版の開発完了を目指す。

「デスクトップ市場は、ウィンドウズのシェアが圧倒的だが、サーバーやモバイル分野では、デスクトップほど特定のOSが突出していない」(イム部長)と、これまで通りデスクトップ市場向けのオフィスシリーズ販売に力を入れながら、一方で、サーバーやモバイル市場でのシェア拡大を図ることで、全体としての販売本数およびユーザー数の拡大に努める。