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上海市対外経済貿易代表事務所 今秋にも第1回対日投資ミッションを組織 東京・名古屋・大阪でセミナー開催
2004/05/31 20:47
週刊BCN 2004年05月31日vol.1041掲載
同代表事務所は、4月に従来の大阪・南港のアジア太平洋トレードセンター(ATC)に加え、日本企業との接点を増やすことを目的に大阪市中央区に新たにオフィスを設置。今年末までに専従要員を現在の2倍の8人に増やす。中央区の新事務所は、丁代表以下、主に行政との交渉や対中投資を担当。南港の事務所は、対日進出や投資などを専門に行う部門とする。
上海を中心とする江蘇省や浙江省の有力企業は、事業の国際展開を図る意味からも日本企業との関係強化を求めるところが多く、M&Aやコラボレーションに積極的な姿勢を示す企業が増加している。このため、日本企業の中国進出支援に加え、中国企業の日本進出支援に乗り出す。
中国企業による対日投資は、最終的な契約の詰めを行っている段階のものも含め4件程度が実現の見通しになり、投資総額は2億米ドル程度になってきている。新たな投資対象とのマッチングを図るべく、同事務所でミッションを組織することにした。
具体的には、8月末から9月の第1回のミッションを手始めとして、1回当たり3、4社、年間2回程度のミッションを組織する考え。また、中国企業が求める日本企業についての情報を自治体を通じて発信し、ミッション派遣・セミナー開催地域も拡充していく考え。
同代表事務所の丁首席代表は、「最初は慎重に行い、10社のミッション派遣で1社程度がパートナーを見つけられれば成功としたいが、代表事務所としては対日投資の条件整備も進めながら拡大を図りたい」としている。
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