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ジャストシステム ソフトの業種最適化を推進 「ATOK」のカスタマイズで差別化
2004/07/19 21:03
週刊BCN 2004年07月19日vol.1048掲載
業種により頻繁に使う言葉や、使用できない言葉を事前にATOKに登録することで、作業効率の向上やコスト削減、セキュリティ対策に結びつける。たとえば、コールセンター業務などで入力作業をするとき、「クレーム」と入力すると、自動的に「ご意見」「ご要望」という単語に変換するようにする。
社内文書の用語統一や表記の乱れをなくすことで、万が一、文書が外部へと漏れたときに、不適切な言い回しによる2次的なイメージダウンを事前に防止できる。「セキュリティの観点からも重要」(ジャストシステムの小野央軌・法人事業部ライセンスグループマネージャ)と、社会問題となっている内部情報漏えい対策にも有効だと話す。用語統一は情報検索の効率を高めるなど後々の再利用やデータベース化にも役立つ。
変換に使う辞書は、サーバーからクライアントへとネットワークを使って配信するため、クライアントごとの個別設定が不要。こうした業種最適化を進めた一連の入力システムを「ATOKビジネスソリューション」として販売に力を入れる。
今後は、マスコミ・出版や医療サービス、企業の法務部門など、「ATOKビジネスソリューション」の対応業種を増やしていくと同時に、ターゲットとする業種に強いシステムインテグレータなど販売パートナーとの関係も強化する。業種対応を進めていくことで、「ATOKのライセンス販売を加速させる」(同)と、ここ数年、伸び悩んでいた民間企業向けの拡販を目指す。
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