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フェリカネットワークス 「iモードフェリカ」対応システム構築を支援 パートナー企業の拡大図る

2004/08/02 21:07

週刊BCN 2004年08月02日vol.1050掲載

 フェリカネットワークス(河内聡一社長)は、NTTドコモが7月中旬から開始した「iモードFeliCa(フェリカ)」に対応したサービスを提供するためのシステム構築を手がけるパートナー企業の拡大を図る。

 フェリカネットワークスでは、パートナーとなるシステムインテグレータに、「iモードフェリカ」の詳しい仕様などの技術提供を行うとともに、システム構築支援サービスを提供していく。サービス提供会社が、「iモードフェリカ」対応のサービスを提供するためのコンテンツ作成や、システム構築を手がけるシステムインテグレータを幅広く募集することで、「iモードフェリカ」を利用するサービス提供会社を増やし、携帯電話向けフェリカのライセンス販売につなげたい考えだ。ただし、「現在パートナーとなっている企業は数社程度」(滝沢冨美男・企画部統括課長)という状況だ。

 フェリカネットワークスは、ソニーが開発した非接触型IC技術「FeliCa」と携帯電話を組み合わせたICチップの開発・製造および販売ライセンス事業、サービス提供会社がiモードフェリカ対応サービスを提供するためのシステム構築、運用を事業としている。

 「iモードフェリカ」は、携帯電話向けのフェリカ技術を使用した非接触型ICカードを携帯電話に組み込むことで、交通機関の決済や電子マネーの利用、個人認証、ポイントカード代わりとして携帯電話を利用できるサービス。コンビニエンスストア「am/pm」を運営するエーエム・ピーエムや日本コカ・コーラ、全日本空輸、ビックカメラなど39社が同サービスを利用したサービスの提供を決めている。

 フェリカネットワークスは、ソニーとNTTドコモの共同出資で今年1月に設立。5月下旬には東日本旅客鉄道(JR東日本)が資本参加している。

 現在の出資比率はソニーが57%、NTTドコモが38%、JR東日本が5%。
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