オービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)は、9月上旬、年間利用料が既存製品に比べ約3倍と高額な高機能EC(電子商取引)システム「ecビーイング・フォー・奉行新ERP」を発売する。ASP(アプリケーションの期間貸し)方式における既存製品の年間利用料が約36万円なのに対して、新製品では同約120万円を想定している。年間利用料の単価アップによりEC関連事業の拡大を図る。

 既存のEC製品の「EC奉行」は、顧客の要望に合わせたカスタマイズはできなかったが、新製品ではエンドユーザーの支払い方法などを細かくカスタマイズできるなど、顧客企業の要望に合わせて最適化できるようにした。これまで中小規模のユーザーを主な対象としていたが、「ecビーイング・フォー・奉行新ERP」の投入により、「より大規模なECサイトにも対応できる」(OBCの島田正一・営業本部奉行新ERPCSセンター営業支援課課長)と、顧客ターゲットの拡大につなげる。既存製品「EC奉行」も並行して販売する。

 今回の「ecビーイング・フォー・奉行新ERP」は、ソフトクリエイト(林勝社長)が開発したECシステム「ecビーイング」をエンジンに組み込んだASP製品で、OBCの主力基幹系システムの奉行新ERPシリーズの販売管理システム「商奉行」と在庫管理システム「蔵奉行」と連動する。

 奉行新ERPシリーズは、顧客の業種業態に合わせてカスタマイズできるのが特徴で、「ecビーイング・フォー・奉行新ERP」はこの流れに沿った製品。全国約3000社ある奉行シリーズ販売パートナーのうち、新ERPシリーズのカスタマイズ経験が豊富なパートナーは約200社があり、新製品は主にカスタマイズ経験が豊富な販売パートナーの力を活用して販売する。

 奉行シリーズの総ユーザー数は全国で約40万社あり、このうち商奉行と蔵奉行のユーザー数だけでもおよそ10万社ある。既存ユーザーの多さと、全国の販売パートナーの販売力を総動員して、「ecビーイング・フォー・奉行新ERP」の拡販に努める。発売後1年間の販売目標は50セットを見込んでいるが、ECの将来性を考えれば「需要は大きい」(同)と販売増に意欲を示す。