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サーティファイ スタースイートの認定試験を開始 1年間で1万人の受験者見込む

2004/08/23 21:06

週刊BCN 2004年08月23日vol.1052掲載

 ビジネス能力認定を行う教育サービス会社、サーティファイ(国山広一社長)は11月から、米サン・マイクロシステムズが開発した統合オフィスソフトウェア「スタースイート」の技能認定試験を開始する。サンと提携してソースネクストが1980円(税別)で2月から販売開始した「スタースイート7」により、同ソフトの利用者が急速に拡大するとして、1年間で受験者は1万人になると見ている。技能認定の有資格者が増えることで、同ソフトの利用拡大が見込め、法人市場に拡販を狙うソースネクストに追い風となりそうだ。

 スタースイート技能認定試験は、サンが試験問題を監修し、ビジネスや家庭での利用を見込んだ文書作成やグラフ作成などの活用能力を認定する。

 試験部門は、用紙ファイルの読み込みやビジネス文書作成などの文書処理能力を評価する「Writer部門」と、データファイルの読み込みやグラフ作成、表の整列の設定など表計算処理能力を認定する「Calc部門」の2部門で、いずれも初級と上級に分かれる。

 全国に設置されたサーティファイの公開試験会場で受験できるが、現在、自宅や企業単位で受験できる制度も検討している。最初の1年間は、東京と大阪の2会場で初級試験を実施し、来年4月に主要5都市で初級と上級の試験を行う予定だ。

 サンがソースネクストと協力してスタースイート7を発売以来、教育利用に限定してIT資格取得を強化する大学、短大、専門学校に無償提供を開始しているため、「IT資格取得を目指す学生がスタースイートの認定試験を受験する率が高まっている」(国山社長)として、年間1万人の受験者を見込んでいる。

 ソースネクストによれば、1980円のスタースイート7は、発売から3か月で約30万本を出荷したという。同社ではスタースイート7とPDFソフトなどを含め「パソコンソフトは文具」をキャッチフレーズに法人市場に本格参入し、拡販を強化している。同社は、サーティファイの技術認定試験にも後援し、9月以降に出荷するスタースイート7のパッケージ内に試験案内を同封する。
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