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サイバーファーム アウトソーシング事業を積極化 上期は前年同期比2倍の売り上げ

2004/08/30 21:06

週刊BCN 2004年08月30日vol.1053掲載

 情報システムのコンサルティングおよびインテグレーション事業を手がけるITベンチャーのサイバーファーム(半田貞治郎社長)は、ITアウトソーシング事業を積極化させる。主軸事業である情報システムのコンサルティングとシステム構築だけでなく、ホスティングやハウジングサービスなどのアウトシーシングビジネスの拡大を目指す。顧客からシステム構築後の運用・管理についても要望が多いことから、そのニーズに対応し、保守・サービスでの顧客単価を引き上げる考えだ。

 今年度(2004年12月期)上期のITアウトソーシング事業の売上高は、前年同期に比べ約2倍の2億5300万円に成長した。システム構築やコンサルティングビジネスを上回り、セグメント別で最も大きな伸び率を記録した。通期の予想では、前年度比23%増の4億5600万円を見込んでいる。

 半田社長は、「顧客から運用面も面倒を見て欲しいという声が非常に多い」と、システム構築後でもビジネスチャンスが広がっていることを強調。強みである上流工程のコンサルティングビジネスから、運用・管理まで総合的に営業展開できる体制が重要であると話す。「飲料メーカーや量販店、通販メーカーなど、異なる業種の案件をこれまで手がけてきた実績があり、このノウハウを横展開していきたい」と意欲を示す。

 今後は案件増加に備え、東京都と大阪府にデータセンターを設置する計画も打ち出しており、設備投資も積極化させる。

 ITアウトソーシング事業では、情報システムの一括運用・管理やセキュリティ監視サービスなど、複数のサービスメニューを用意。加えて、コールセンターのアウトソーシングサービスもメニュー化している。
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