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アグレックス 新規事業の創出に注力<P> 表彰制度で後押し

2004/09/20 21:09

週刊BCN 2004年09月20日vol.1056掲載

 アグレックス(上野昌夫社長)は、ソリューション分野での新規事業の創出に力を入れる。今年度(2005年3月期)上期に、新規事業の創出に貢献した社員を表彰する「新規事業表彰制度」を初めて導入。「現段階で1、2つの手応えがある」(工藤寧・専務取締役システム事業部門担当<b>=写真</b>)と、、、

 アグレックス(上野昌夫社長)は、ソリューション分野での新規事業の創出に力を入れる。今年度(2005年3月期)上期に、新規事業の創出に貢献した社員を表彰する「新規事業表彰制度」を初めて導入。「現段階で1、2つの手応えがある」(工藤寧・専務取締役システム事業部門担当と、新規事業の創出に向けて積極的に取り組んだ成果が上がりつつあるという。

 この表彰制度は、ニュービジネスの立ち上げを通じて新しい市場の創出を目指すもので、社員のモチベーションの向上を後押しする役割を果たしている。新規事業を含めたソリューションを引き続き拡充させることで、多様化する顧客の需要を迅速に捉えていく方針だ。

 ソリューションを支えるパッケージソフトの品揃えは、ツール類も含めて現在40-50種類に達し、年間平均で5種類ほど増える傾向にある。今年度に入ってからもソフトブレーン(宋文洲会長)のホワイトカラー向けプロセス管理システム「eセールスマネージャー」を新しく取扱商材に加えた。同時に自社開発のパッケージソフトにも力を入れている。

 工藤専務は、「需要に即した品揃えを維持することで顧客満足度が高まり、次の案件に結びつく」と、顧客の需要をいち早く察知し、常に最適な商材の取り揃えに力を入れる。満足度の高い顧客企業は、アグレックスを別の顧客へと紹介する「紹介案件」の供給源になることも少なくない。直近では新規案件のうち1-2割をこれら紹介案件が占めるという。

 同社は昨年度(04年3月期)に10期連続増収増益を達成しており、今年度(05年3月期)は11期連続を目指している。需要にマッチしたソリューションを継続的に拡充していくことで、新規事業の創出と既存顧客の満足度向上を図り、事業拡大に結びつける考えだ。
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