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横河レンタ・リース パソコンのオンライン監視ソフトを拡販 セキュリティ対策機能など追加

2004/09/27 21:09

週刊BCN 2004年09月27日vol.1057掲載

 横河レンタ・リース(猪又仁社長)は9月8日、パソコンをオンラインで集中管理するソフトウェア「DotCOE(ドット・シー・オー・イー)」に、各パソコンの操作ログ(使用者の操作履歴)を監視する機能を追加した強化版を発表した。また、パソコンのトラブルによるデータ消失に対応する新たなアプライアンス製品もリリースしている。同社では、両製品を中心に、ウィルス感染や情報漏洩で管理体制が問題となっている企業パソコン向けオリジナルソリューションを売り込むことで、コンピュータ事業を強化する。

 新アプライアンス製品は、ネットワークに接続された企業内のパソコン上でデータが作成・更新されると、そのつど自動的にバックアップを行うサーバー製品「Easy MyBackup(イージーマイバックアップ)」。データを自動的にバックアップすることで、故障などでパソコンを交換した場合でも簡単にデータ移行ができる。

 一方、9月8日に発表した「DotCOE」は、昨年8月に発売した同社製オリジナルソフトの機能強化版で、企業ネットワークに接続されたパソコンをオンラインで集中管理できる。新版では、パソコンユーザーの操作内容の記録機能を追加し「DotCOE Complete Edition version 1.0」として発売した。来春本格施行となる個人情報保護法対策に間に合わせたい企業向けの特別版のため、12月31日までの期間限定販売となる。

 同社では主力の企業向けレンタル事業に加え、1993年からコンピュータ関連製品の販売を始めており、現在ではシステムエンジニアリングサービスも行っている。特に最近相次いで新製品を発表しているパソコン管理分野については、企業のパソコンの環境平準化支援や調達、導入、運用・保守、撤収・廃棄など、ライフサイクル全般を支援する包括的サービスも提供している。ハードウェアについては日本ヒューレット・パッカード(日本HP)などから調達している。

 同社としては、「コンピュータ事業をさらに強化するため、企業ユーザーのニーズに応じて、独自の管理ソフトやアプライアンス製品を各種開発してきた」(コンピュータ営業本部マーケティングセンターの桜井雄一氏)と話している。
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