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ISS 情報漏えい対策の統合サービス すでに50社が導入検討開始

2004/09/27 21:09

週刊BCN 2004年09月27日vol.1057掲載

 セキュリティベンダーのインターネットセキュリティシステムズ(ISS、林界宏社長)がセキュリティのコンサルティングサービスとして9月1日から開始した「X-Force個人情報漏洩対策統合ソリューション」のビジネスが好調だ。開始後2週間で50社が導入の検討を開始した。山口毅治・プロフェッショナルサービス部シニアディレクター<b>(=写真)</b>は、「コンサルティングビジネスでは、、、

 セキュリティベンダーのインターネットセキュリティシステムズ(ISS、林界宏社長)がセキュリティのコンサルティングサービスとして9月1日から開始した「X-Force個人情報漏洩対策統合ソリューション」のビジネスが好調だ。開始後2週間で50社が導入の検討を開始した。山口毅治・プロフェッショナルサービス部シニアディレクター(=写真)は、「コンサルティングビジネスでは、これまで大企業をターゲットとしてきた。来年4月から個人情報保護法が施行されることから、今回のサービスでは中堅・中小企業からも引き合いがある」と話す。

 同サービスは、企業の情報漏えい対策として、システムの脆弱性検査から、プライバシーマークの取得、社員のセキュリティ教育までを一貫して行う。これまで同社が提供してきた、セキュリティ診断サービスや不正アクセス検知および防御システム実装サービスといった技術的な安全管理対策などを支援する「X-Forceプロフェッショナルセキュリティサービス」をアップグレードしたものだ。

 新しくサービスとして提供するのは、セキュリティ体制や規定の整備を目的とした「現状分析支援」、最適な運用管理を可能とする「運用管理支援」の2つ。現状分析支援では、組織の現状を把握するために個人情報保護法とのギャップを調査することや、組織として管理対象となる個人情報特定の支援、個人データを取り扱う業務などを分析する。運用管理支援では、プライバシーマーク取得に向けた支援のほか、人的な安全対策の監査および評価、セキュリティ教育・訓練、セキュリティ運用支援などを提供している。

 「X-Forceプロフェッショナルセキュリティサービス」では大企業を中心に、これまでに約500社を顧客として獲得している。「X-Force個人情報漏洩対策統合ソリューション」としてサービスメニューを充実させたことにより、中堅・中小企業も新規顧客として開拓する体制が整ったことになる。山口シニアディレクターは、「新しくサービスが加わったことで、コンサルティングビジネスの売上高が今年度(2004年12月期)には1億円程度アップする見込み」と自信をみせる。
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