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NECソリューションズ 中国で4極体制を推進 北京や上海などに統括拠点整備

2004/11/08 21:15

週刊BCN 2004年11月08日vol.1063掲載

【上海発】中国にあるNEC系ソリューション事業各社を再編し、8月に新発足した「NECソリューションズ(中国)」(北京市、国嶋矩彦董事長)は、ハードウェアを軸とするプラットフォーム事業で、4極体制を推進する。中国各地域の市場特性に合わせた販売サポート、技術サポートを展開できるよう、北京、上海、広州、成都の4か所に各地域の統括を行うリージョナルマネージャーを配置。リージョナルマネージャーのもと、現地のディストリビュータ(1次代理店)およびリセラー(2次代理店)を管轄する体制を9月までに築いた。

 NECソリューションズ(中国)は、NECシステムズインテグレーション(中国)、NECインフォメーションシステムズ(上海)などの事業各社を統合する形で8月に発足。プラットフォーム、システムインテグレーションなどの事業を統合運営することでシナジー効果を高め、中国市場での販売拡大を目指している。現在、システムインテグレーション事業、プラットフォーム事業、量販事業、ソフトウェア開発受託事業の4つを中核事業としている。

 今回、プラットフォーム事業で4極体制を構築するにあたり、同社では中国市場を華北、華東、華南、西南の4地域に区分。各地域の統括拠点を北京、上海、広州、成都の4か所に置き、それぞれにリージョナルマネージャーを置いた。また、中国全体の営業力を強化するため、現地の大手サーバー/ストレージベンダーから事業部長クラスをスカウトし、北京の拠点に招き入れた。今後、マーケティングは上海、事業戦略、製品戦略の舵取りは北京といった具合に、各拠点の役割分担も図っていく。

 現在、プラットフォーム事業の販売体制は、ノートパソコンの場合、3社のディストリビュータの傘下に150-200社の代理店、またPCサーバーの場合、中国最大手のディストリビュータであるデジタルチャイナ(神州数碼)など2社のディストリビュータの下に100-200社のリセラーが配置される構図となっている。リージョナルマネージャーは、これらのディストリビュータとの交渉に加え、2次代理店とも直接コンタクトを行い、地域密着型の販売サポート、技術サポートを展開していく。

 販売サポート、技術サポートを強化していくにあたり、ノートパソコン部門、PCサーバー部門の人員増強も図っていく。

 ノートパソコンでは、派遣職のプロモータを含め現在70人程度の体制を、今年度内に100人体制とし、さらに来年度は代理店1社に対し担当者1人を配置できるよう150人体制まで増やしていく。

 一方、PCサーバーでは、現在約100人の体制を、新たに今年度30人、来年度40人、2006年度50人のペースで増やしていきたい意向だ。
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