【ソウル発】三星電子、LG電子は2005年、携帯電話機世界市場の成長率鈍化が予想されるなか、世界の趨勢とは逆に携帯電話機の生産量を大幅に増やす攻撃的なマーケティングを展開している。

 世界の携帯電話市場は欧州での需要が一段落するとともに、中国市場の成長鈍化により、昨年の6億3000万台(推定)から5%ほど縮小すると予想されている。この影響で、世界の携帯電話機メーカーは増産をためらっているが、テレビ電話機能がついた先端端末を開発し終わった三星電子とLG電子は、ワールドワイドで安定した3G(第3世代)サービス市場が提供されるようになったため、好調な動きが続くと展望している。

 LG電子は携帯電話のエンターテインメント機能を強化し、3GをリードしながらCDMA市場第1位の地位を確固たるものにし、GSM市場を積極的に攻略していくと発表した。昨年の4300万台を大幅に上回る7000万台以上の販売を予想している。三星電子も8500万台から1億台に生産を増やした。

 一方、韓国の携帯電話部品の国産化率は70%に達しているが、肝心のCDMA端末は57%、GSM端末は66.2%に過ぎず、販売量は増えてもその利益は韓国のものになっていないと指摘されている。

 電子部品研究院(KETI)が実施した「国産化実態調査」によると、CDMA端末の中核であり製造原価の12.5%を占めるMSM(モバイルステーションモデム)は米クアルコムから100%輸入し、製造原価の13.5%を占めるメモリも85%を輸入に頼り、MSM、LCDモジュール、カメラモジュール、メモリ、バッテリーなど5大中核部品の国産化率は57%にすぎないことが分かった。だが、LCDモジュールは国産化率が65%、カメラモジュールは68%、バッテリーは100%と国産化がかなり進んでいる。

 CDMA端末の国産化のため、米クアルコムに対応できる基本技術の開発が必要であるということは長年指摘されてきた問題だが、KETIは「長期的観点から知能化、高機能化、先端化した4G開発により投資しなくてはならない。知的財産権を確保するための産官学の共同努力が必須であり、部品、マルチメディアアプリケーション、ソフトウェア関連技術を開発できる専門中小企業の育成も重要である」と強調している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)