コア(井手祥司社長)は、組み込み(エンベデッド)ソフト開発とシステムインテグレーションの融合を図る。受託開発ではなく、コアからのシステム提案を行うことで新規顧客開拓を狙う。中堅・中小企業ビジネスへの参入も視野に入れる。

 コアでは、組み込みソフトを中心に、アプリケーション開発やセキュリティシステムの構築などを組み合わせて提供するビジネスモデルを構築。「当社の技術を集結し、顧客ニーズに合ったソリューションを提案する」(井手社長)方針で、IT資産管理ソフト「ITアセットマネージャー(ITAM)」など自社開発製品の拡販につなげる。

 同社の顧客は、金融や製造、流通などの大企業が中心。組み込みソフト開発とシステムインテグレーションの融合ビジネスを拡大させる策として、まず既存顧客にアプローチをかけていく。「新規顧客については、中堅・中小企業に潜在需要が多い。当社のさまざまな製品やシステムを組み合わせ積極的に攻め込んでいけば開拓できる」(中村哲夫・執行役員ソフトウェア事業カンパニー社長)と自信をみせる。当面、「ビジネスソリューション分野の売り上げは最低でも年率10%の成長を維持する」(同)としている。

 組み込みソフト市場は、システムインテグレータなどの新規参入で競争が激化している。しかも、オフショア開発などで価格下落が進んでいる。組み込みソフト開発とシステムインテグレーションの融合は、「低価格に対抗するには、付加価値を提供するしか対抗手段が無い」(同)と判断したため。競合他社との差別化を図る策については、EMS(電子機器の受託生産)企業を活用したハード開発にも対応。将来的には、「ハード機器を含めたトータルなソリューション提案も行っていきたい」(同)考えだ。

 04年度(05年3月期)は、売上高が217億円の見込み。新しいビジネス領域に踏み切ることで08年度までに300億円の売上高を目指す。