オートデスク(志賀徹也社長)はこのほど、CADソフトウェア「AutoCAD(オートCAD)2006」など、計19の新製品群を出荷開始した。同社が複数製品を一斉に出すのはこれが初めて。主力CADソフトの作図機能や建築、製造、土木、GIS(地理情報システム)業界向けの3次元設計ソリューションを強化したほか、デジタルデザインの作成だけでなく、管理や共有に関する部分を拡充したのが特徴だ。同社の昨年度(2005年1月期)の国内売上高は、初めて100億円を突破した。今年度は、さらに売上の拡大を目指す。

 主力のオートCAD2006は、同製品の20番目になるバージョンで、設計現場の効率アップを目的に、図面作成機能を大幅に拡張したのが特徴。新機能としては、形状の作成中に寸法情報が画面表示される「ダイナミック入力」や1つのブロックに複数のバリエーションを表示できる「タイナミック・ブロック」、表中に一般的な計算式を埋め込むことができる注釈機能などを拡張した。

 設計情報の管理機能やカスタマイズを必要としない設計者向けの2次元設計のCADソフト「オートCAD LT2006」は、効率的な作図と安全なデータ共有を機能強化。志賀社長は、「緻密な設計をする日本の設計者に喜んでもらえる幅広い製品群を揃えた」と、自信を見せる。

 データ管理・共有とコラボレーション製品は、図面、地図などの精密な設計情報を紙を介さずデジタル化できるソフト「オートデスクDWFコンポーザー」や、図面、地図などをインターネット上でベクトル図面転写するフォーマット「DWFファイル」として表示、印刷できる「オートデスクDWFビューワー」、プロジェクトをスケジュールと予算通りコントロールする環境を強化したプロジェクト管理ソフト「オートデスク・バズソー」をラインアップした。 このほか、各種業界向け3次元設計ソリューションとして、製造系で7製品、建築系が3製品、土木・GIS系で3製品の最新版を出したほか、ビジュアライゼーション製品を1製品リリースした。

 志賀社長は、「ようやく日本でも欧米と同様に幅広いソリューションが揃った」として成長を加速させる考え。また、会社ロゴを世界的に変更したほか、企業スローガンを「ideas Realized」(アイデアをかたちに)と明確化させた。