ソフト開発・販売のきっとエイエスピー(きっとASP、松田利夫社長)は、主力製品のシンクライアントソフト「ゴーグローバル」の中小企業向けモデルを今年夏にも発売する。

 中小企業向けを意識し、ソフトベースの製品ではなく、「ゴーグローバル」とOSをハードウェアに組み込んで提供する。価格は未定。

 きっとASPは、従来官公庁や金融機関、大企業向けに販売しており、中小企業への販売に強いパートナーは手薄な状況にある。そのため、中小企業に強いパートナーを新たに募り、中小企業向けのパートナー制度も設ける方針だ。現在の販売パートナーは、NTTデータや三菱電機など約50社。

 松田社長は、「中小企業では、使いやすさと分かりやすさが最も重要であり、販売するITベンダーにとっても売りやすくする必要があった」と、ハードに組み込んだ形で製品化した理由を説明している。「これまで官公庁や金融機関、そして大企業をメインに販売してきたが、この分野では販売チャネルを確立し、実績も出てきた。今後は、最も市場規模が大きい中小企業に拡販を図る」としている。

 「ゴーグローバル」は、ウィンドウズだけでなく、LinuxやUNIXなどの幅広いOSにも対応していることが特徴のシンクライアント。CADソフトなどの重いアプリケーションでも、「(競合に比べ)圧倒的に動作速度が速く、パソコン並みに機能する」(松田社長)という。従業員が使うクライアントから社内ネットワークやインターネットを経由してデータやアプリケーションを利用する。「もともとは、TCO(システム総保有コスト)削減のために導入することが多かったが、昨年の秋ぐらいからセキュリティ対策の一環として導入するケースも増えている」(松田社長)という。販売実績は、今年度(2005年6月期)末で2万クライアントを突破する見込みだ。