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日本ラリタン・コンピュータ リモートでサーバー管理 ペッパーコン製品を拡販へ 遠隔管理の需要拡大を機に
2005/05/16 21:39
週刊BCN 2005年05月16日vol.1088掲載
独ペッパーコンは昨年4月、米ラリタンが買収し、ラリタンのOEM部隊に位置付けられた。KVMスイッチのIPリダイレクション部分を強化するサーバやネットワークのリモート管理製品を開発・販売している。
ペッパーコン製品のうち、IPを経由してKVMを延長してリモートでサーバーを管理できるKVMオーバーIPエクステンダー「LARAeco(ララエコ)」は、この種のデバイスで業界最小サイズ。ビデオ、キーボード、マウスの各信号の送信速度が他社製に比べ高速なのが特色。販売先は、SOHOから大企業まで幅広く、サーバーを複数管理する企業への導入を見込む。
ララエコは、ラリタン製品とセットまたは単体でシステムインテグレータやディストリビュータを介して販売する方針だ。
OEMソリューションとなるPCI(パソコン内部のパーツを結ぶデータ伝送路)カード製品は、VGA(ビデオ・グラフィックス・アレイ)搭載の「eRICⅡ(エリックⅡ)」と、マザーボードのVGAを経由して利用する「eRIC express(エリック・エクスプレス)」の2製品。主にサーバー用のマザーボードに組み込み販売する。
エリックを利用すると、IPやLANを介して離れた場所のパソコンから、サーバーの再起動やOSの再インストールなど、部品交換を除きすべてを遠隔管理でき、欧米の銀行などに導入が進んでいる。
「企業のサーバールームは業務拡張にともない分散化する傾向にある。ペッペーコンとラリタン製品を使えば、1か所で効率良くサーバーを管理できる」(磯崎事業部長)と、国内での需要に期待している。
同社は、ラリタンの販売店に加え、新たなネットワーク技術に長けたディストリビュータ数社を開拓。エリックなど組み込み製品をサーバーメーカーにもOEM供給していく。
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