オープンソースOS「ベリーOS」を自社開発・販売するソフトベンチャーのBerry OS Japan(大場章弘代表取締役兼CEO)は、情報漏えい対策の一環として、「ベリーOS」を搭載したクライアントコンピュータと、電話機やPBX(構内交換機)などを組み合わせて通話データをファイルサーバーに格納するシステム「ボイシス」を、通信関連機器開発・販売のデプトテレコム(早川清道代表取締役)と共同開発した。

情報漏えい対策需要に対応

 音声のアナログデータをサーバーに格納し、通話内容やログ(情報の履歴)を管理するシステムは初めてという。

 情報漏えい対策ニーズが高まるなか、パソコンや情報システムからのデータ漏えいだけでなく、社員の電話による会話からの情報漏えいにも着目。通話データを情報システムで収集・管理することで、「さらに強固なセキュリティシステムが構築できる」(大場代表取締役兼CEO)という。

 販売は、Berry OS Japanによる直接販売のほか、システムインテグレーション(SI)・ソフト開発事業のシステムイオ(鈴木浩代表取締役)を通じ今年8月から販売開始する。

 「ボイシス」は、電話機とビジネス用途向けOS「ベリーOSエンタープライズ」を搭載したシンクライアントを専用アダプタでつなぎ、社内LAN経由で専用のファイルサーバーに音声データを格納する仕組み。各社員の通話をデータ化して、専用のファイルサーバーに格納することが可能だ。

 価格は電話機およびシンクライアント約30台で1000万円程度を予定。シンクライアントには、オフィスソフトと電子メールソフト、ウェブブラウザのみを搭載することで、軽快な動作を可能にした。OSとアプリケーションは、USBフラッシュメモリまたはコンパクトフラッシュカードに搭載するため、ハードディスクドライブ(HDD)を持たないクライアントコンピュータでも利用することができる。