日本ビジネスコンピューター(JBCC、石黒和義社長)は、シンクライアント「セキュアターミナル」を販売開始した。セキュリティ対策ニーズの高まりから、クライアントコンピュータにデータを保存できないシンクライアントの需要が高まると判断。昨秋から販売を検討してきたが、このほどセキュリティソリューションのラインアップに加えることにした。

 同社の主要顧客である中堅・中小企業(SMB)を中心に売り込み、発売後1年間で100社への納入、2000台の出荷を見込んでいる。

 セキュアターミナルは、アプリケーションやデータはサーバーに格納し、クライアントには重要なデータを持たせないことで情報漏えいを防ぐクライアントコンピュータ。セキュアターミナルのメモリ内に、OSとサーバーに格納するアプリケーションやデータを使用するための専用ソフトを標準搭載している。

 JBCCでは、「後発であり、スペックなどハードウェア面では他社のシンクライアントと差別化は難しい」(近藤隆司・マーケティング製品営業企画兼ソリューションコンピテンシーセンター担当GM)として、IBMの「zシリーズ」と「iシリーズ」へのエミュレーションソフトを標準搭載。IBM製ハードとの連携を図ることで、独自性を追究した。

 ラインアップは、OSにウィンドウズXPエンベデッドを採用したモデルと、ウィンドウズCE搭載モデルの2機種を用意。価格はエンベデッド搭載モデルが6万4800円、CE搭載モデルが4万4800円。

 JBCCでは、すでに一部の顧客にデモ機の貸し出しを開始。ユーザーの反応を確かめているが、「デモ機は引っ張りだこの状態」(近藤担当GM)と、手応えを感じている。ほとんどの顧客は、コスト削減や省スペース化ではなく、セキュリティ対策の観点から導入を検討しているという。

 近藤担当GMは、顧客の傾向について「まずは一部門に限定し10-20台を導入した後、順次導入範囲を広げていくだろう」と見ており、顧客1社に対し20台前後の販売が中心になると予測している。