内田洋行(向井眞一社長)は、主力の基幹業務パッケージ新製品「スーパーカクテルデュオ」の出荷を8月1日から始めた。旧バージョンからの移行や新規導入にともなうカスタマイズなどの案件急増が見込めることから開発体制を強化する。スーパーカクテルデュオでは、発売後3年間で販売本数3000本、ライセンスの売上高150億円を目指す。

 スーパーカクテルデュオは、販売管理と財務会計の2つのモジュールからなり、旧バージョンに比べ両モジュールの連携機能を強化した。スーパーカクテルシリーズは、販売・開発パートナーにソースコードの一部を開示し、顧客の要望に応じてカスタマイズができる。このため、新製品の投入にともないカスタマイズ案件や旧バージョンからの移行案件の急増が見込まれる。こうした需要に対応するため、開発パートナーを増強し生産力の向上や納期短縮を目指す。

 スーパーカクテルシリーズは、内田洋行の直販および販売パートナー組織のUSAC(ユーザック)会(山下司会長=SiU社長)などを通じて販売する。ユーザック会は約100社で構成する販売パートナー組織だが、開発案件の作業効率を高めるために、ユーザック会に加盟していないソフト開発会社などを中心に「スーパーカクテル認定サポートパートナー」(仮称)として組織化を図る。早ければ年内にも40-50社を開発パートナーに認定し、ユーザック会と連携できるようにする。

 ユーザック会の会員は、中堅・中小のシステムインテグレータも少なくなく、受注が急増すると開発が追いつかない恐れもある。スーパーカクテルのノウハウを持つソフト開発会社などをパートナーとして認定することで、ユーザック会のメンバーが「認定パートナーの開発リソースを共有できる」(内田洋行の村田義篤・情報システム事業部営業推進部営業推進課課長)ようにする。スーパーカクテルデュオでは、マイクロソフトの.NETフレームワークの採用や、データベースにIBMのDB2を加えるなど、プラットフォームの変更がなされている。こうしたプラットフォームに精通した新しい開発リソースを確保する狙いもある。

 内田洋行では、ベトナムに海外オフショア開発拠点を持っているが、将来はスーパーカクテルの旧バージョンからの移行作業をベトナムで行うことも検討している。比較的定型化された旧バージョンからの移行作業に限定して発注することでミスを減らし、開発生産性を高める。ユーザック会からも、競合製品との価格競争力を高めるため人件費の安いベトナムでの移行作業に期待が高まっている。「販売単価はそのままで、販売本数を増やす」(ユーザック会の山下会長)と、開発生産性の向上による競争力拡大に努める。

 今後は、テンプレートの拡充やユーザック会の会員を増やすなどして拡販に努める。スーパーカクテルシリーズは、全国3500社余りのユーザーを持つ基幹業務パッケージ。スーパーカクテルデュオは発売後3年間で販売管理と財務会計の2モジュールの販売合計で3000本、ライセンスの売上高150億円を目指す。