マザーボードなどのディストリビュータ、シネックス(関戸明夫社長)は、HDD(ハードデスクドライブ)を搭載しないノート型シンクライアント端末「None-HDD Notebook」の販売を開始した。組立パソコン用パーツの調達ノウハウを生かし、自社ブランドで開発。価格は18万円に設定した。今年度(2006年3月期)は、大手証券会社や保険会社などの大企業向けに拡販し、来年度をめどに中堅・中小企業(SMB)への拡販も計画する。

 ノート型シンクライアント端末を販売するにあたり、同社ではアプリケーションベンダーを中心に販売パートナーの開拓に力を入れている。現段階で約5社のパートナーを獲得しており、「年内には10社程度まで増やす」(小島広・業務部IA製品システム営業促進グループプロダクトマネージャー)方針。同社が開発するサーバーの拡販にもつなげるうえで、「HDDレスのノート端末との組み合わせでパートナーに提供していきたい」(同)意向だ。

 対象顧客については、「個人情報保護法の完全施行を受け、セキュリティ強化のために大企業を中心に導入意欲が高まっている。今年である程度の大企業に普及すれば、次はSMBが導入する機運が高まってくるだろう」(下地匡・マーケティング部主任)とみている。大企業への拡販により、「まずはソリューション事例を増やし、SMBへのアプローチにつなげる」(同)ことを視野に入れる。

 シンクライアント端末の販売台数で初年度5000台を狙い、さらに「来年度は2倍にする」(小島マネージャー)ことを見込む。