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ビジネスシヨウ 3つの“C”に焦点当てるイベントへ 「IT&Cアドバンストオフィス2006」に名称変更

2005/10/10 12:40

週刊BCN 2005年10月10日vol.1108掲載

 「ビジネスシヨウ」が変貌しようとしている。(社)日本経営協会、(社)東京商工会議所は、来年5月17日(水)-19日(金)の3日間「第58回ビジネスシヨウTOKYO」を開催するが、サブタイトルとしてビジネスシヨウの名前は残すものの、メインタイトルは「IT&C/アドバンストオフィス2006」に変えることを発表した。

 同ショウは1949年(昭和24年)にスタート、ボールペンからコンピュータまでの総合ショウとして、日本の事務能率向上に大きな役割を果たしてきた。しかし、「ものを見せる時代は終わった」ことから、新たな存在意義を求めて模索してきた。

 ビジネスシヨウ東京委員会の廣瀬道孝委員長(東京大学先端科学技術研究センター教授)は次のように語る。

  「もの、つまりハードを見せることに意味のある時代もあったが、90年代にハードからソフトへの転換が起こり、いまはコンテンツが問われる時代になった。コミュニケーション(Communication)、コンテンツ(Contents)、コラボレーション(Collaboration)、さらにはコストといった“C”が重要になり、これらをどう活用し、経営の質向上に結びつけていくかが問われている。そうした問題意識から、『IT&Cアドバンストオフィス2006』に名称を変更することにした」

 具体的には、展示ゾーンを①IT&Cゾーン、②アドバンストオフィスゾーンの2つに分ける。IT&Cゾーンでは、①記録管理・デジタルドキュメントコーナー、②新会計時代に対応する会計・財務支援コーナー、③中小企業IT支援コーナーを設ける。アドバンストオフィスゾーンでは、①セキュリティオフィス・ソリューションコーナー、②コストマネジメント・ソリューションコーナーを設ける。

 展示会場は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)の西展示棟1、2ホールを使用する。

 出展者は、300社(昨年は279社)、来場者は約15万人を予定している。

 かつて、ビジネスシヨウに合わせて新製品を発表するのが一般化するなど、同シヨウのステイタスは高い時代があったが、往年の栄光を取り戻せるかどうか、新たな試みが注目される。
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