アルゴ21(太田清史社長)は、組み込みソフト開発事業で中国へのオフショア開発を積極化する。今年度(2006年3月期)から中国のITベンダーに組み込みソフトの開発委託を開始。年度内をメドに中国ITベンダーとのアライアンスを新たに確立する予定で、開発体制を強化する。

 アルゴ21は、下期重点事業の1つとして組み込みソフト開発ビジネスを挙げている。デジタル家電の普及などにより、組み込みソフトの需要が高まっているなか、開発人員を確保するため、中国のITベンダーを活用したオフショア開発を強化する方針だ。

 太田社長は、組み込みソフト事業の今後の計画について、「今は(組み込みソフトのなかでも)どの分野の、どの領域に事業を集中させるかなど、具体的な事業計画を練っている最中。委託する人月数などは今後詰めていくが、海外のソフト開発会社は人員確保のために今以上に活用していく」とし、優秀な開発者の確保に向けて中国ITベンダー活用に積極的な姿勢をみせている。

 今年度からすでに一部の開発案件では中国のIT企業を活用し始めているが、優秀な人員を必要な時に確保できるかなどの点で、まだ十分な体制ではないという。そこで今回、オフショア開発体制を強化するため、新たなアライアンス体制の確立を急ぐことにした。

 具体的には、「開発子会社を現地に設置して固定化するよりも、現地企業と組んで開発体制を築く方が、スピードの速い市場環境のなかで柔軟に対応できる」(太田社長)という考えで、今年度内に中国ITベンダーとの新たなアライアンス体制を確立する予定だ。

 アルゴ21の今年度(06年3月期)の組み込みソフト開発ビジネスを含むシステム開発事業の売上高見込みは、前年度比1.5%増の132億4000万円を見込んでいる。

 太田社長は、「組み込みソフトが全体の半分以上を占めることになる。開発事業は、アルゴ21の特徴であり強みだ。ユビキタス社会が現実になりつつあるなか、組み込みソフトに求められる範囲も広がる」とビジネスチャンスが大きいことに自信を示す。また、「3-5年先をみた中長期的な事業戦略のなかで、組み込みソフト開発事業は重要なビジネスの1つ」と強調している。