システムインテグレータ(SI)のビジネスサービス(青森市、山岸昌平社長)は、来年4月をめどにグループウェア「ガバット・リナックス版」(仮称)を製品化する。オリジナルで開発した自治体向けのグループウェア「ガバット」の機能を大幅に拡張し、一般企業向けに販売する。リナックスなどオープンソースソフトウェア(OSS)に対応することでライセンス価格を抑えた。カスタマイズによりPDA(携帯情報端末)やIP電話などとの連携も可能にする。

 ガバット・リナックス版は、基幹業務システムの連携やPDAや携帯電話など移動体端末との連携など拡張性が高いのが特徴。メインターゲットはユーザー数50人前後で、ソフトウェアライセンスの価格は、オープンソースのOSやデータベースを採用することで、競合するグループウェアに比べて割安な50万円程度になる見通し。既存のパッケージソフトにはない「拡張性とライセンスの割安感」(辻村明義・ビジネスサービスネットワークソリューション事業部部長)を前面に押し出すことで、地域企業への浸透を図る。

 個別のカスタマイズなどにより、急速に普及が進んでいるIP電話や、PDAと携帯電話が一体化したPDAフォンと呼ばれる新しいジャンルの端末との親和性を高め、グループウェアとしての利便性を最大限に発揮させる。NECの音声とデータをIPで統合する「ユニバージュ」製品との連携にも対応していく予定。こうした差別化策を打ち出すことで、「ガバット・リナックス版」は、2006年12月までに数十本程度の販売を見込んでいる。

 ビジネスサービスのネットワークソリューション事業部における今年度(05年12月期)の売上高のうち過半数が自治体や文教関連が占める見通しで、民需比率が低いのが課題となっている。「ガバット・リナックス版」など一般企業向けの製品を拡充することで、民需拡大に取り組む。「ガバット・リナックス版」は、NECが12月7日から東京で開催する展示会「iEXPO2005」にも参考出展する予定。