携帯電話向けアプリケーション開発などのネットベンチャー、KLab(真田哲弥社長)の子会社であるKLabセキュリティ(利根川治社長)は、企業内にある個人情報を探索・収集する自社開発ツール「P Pointer(ピーポインター)」の代理店販売を10月から開始した。これまで直販のみで約80社に納入した実績を持つが、9月に販売代理店向けのパートナー制度を設け、10月から間接販売を始めた。これにより、来年度(2007年8月期)は売上高10億円、再来年度は30億円突破を狙う。

 KLabセキュリティは、KLabのセキュリティ事業部門が分社・独立して今年9月20日に設立された。株式の約90%をKLabが保有する。社長には、ネットワークアソシエイツ(現マカフィー)で、ウイルス対策製品などのチャネルマーケティングやダイレクトセールスなどを担当してきた利根川治氏が就いた。

 KLabセキュリティの主軸商品「ピーポインター」は、企業の情報システムや社員のパソコンに格納されている名前や電話番号、住所などの個人情報を、独自の検索エンジンで探索・収集できるソフト。一般の企業では、「個人情報の収集・管理は、社員任せ」(利根川社長)に放置されていることに着目し、自動的に探索できる仕組みとした。

 04年11月に初期バージョンを発売し、今年9月にバージョン2.0の販売を開始した。価格はサーバーライセンスが30万円、クライアントライセンスは10万円から。今年3月から本格的な営業を開始し、これまで直販のみで約80社に導入した。類似製品としては、三菱スペース・ソフトウェアの「すみずみ君SV」があるが、「ピーポインター」は、個人情報を探索できるアプリケーションの種類が「豊富で、活用範囲が広い」(利根川社長)。

 9月に販売代理店向けのパートナー制度「KLab認定パートナープログラム」を設け、①マスター・ディストリビュータ②ソリューション・パートナー③セールス・パートナーの3つの代理店に合った販売支援策を提供していく。

 利根川社長は、「ソリューション・パートナーで約30社、セールスパートナーで120社は集めたい」としており、パートナー開拓を拡販の重点戦略の1つに挙げている。年内にはソリューションパートナーとセールスパートナーそれぞれで20社を確保できる見通し。マスター・ディストリビュータはソフトバンクBBの1社。すでにNECフィールディングが「ピーポインター」の販売および同製品を使った個人情報探索サービスを開始している。

 間接販売開始を受けて、現在5人の社内営業担当者も「早期に3-4倍に増やす」(利根川社長)という。