ソフトウェア販売のシアンス・アール(平岡秀一社長)は、基幹業務システムに使うミドルウェアを中心に品揃えの拡充を目指す。韓国のITベンチャーが開発した位置・メモリデータベースソフトウェア「カイロス」の販売を軌道に乗せたうえで、今年度(2006年8月期)末までに新しい商材を2-3種類増やすための計画を策定する。カイロスの販売では、全国に販売チャネルを持つソフトバンク・テクノロジー(石川憲和社長)と11月15日付けで業務提携し、販売拡大に向けた体制を整備した。

 シアンス・アールはこれまでITコンサルティングを主力事業としてきたが、韓国リアルタイムテックが開発した「カイロス」の販売を今年9月から始めたのをきっかけに、ソフトウェアの販売事業を立ち上げた。今後はソフトウェア販売をITコンサルティングと並ぶ「事業の柱」(平岡社長)に育てていく考え。今年度の売上高は、ITコンサルティングとカイロスの販売で約5億円を見込む。

 カイロスは、従来のデータベースの処理速度をおよそ10倍に速めるミドルウェアで、高速度の処理が必要なEC(電子商取引)システムや基幹業務システムの高速バッチ処理などに応用していく。通常のデータベースは、ハードディスクを「主」、半導体メモリを「副」として処理しているが、メモリデータベースは半導体メモリを「主」にすることで高速化を実現。従来の32ビットシステムではメモリ搭載容量に限界があったが、最近の64ビットシステムではこうした制限がなくなり、メモリデータベースの需要が高まっている。