ハンモック(若山正美社長)は、PCライフサイクル管理ツール「Asset View HYPER(アセット・ビュー・ハイパー)」の販売網を拡大する。現在の東京と大阪の2拠点に加え、2006年3月までに名古屋営業所を開設。3拠点体制で、販売とサポートの両面を担う地場のシステムインテグレータ(SIer)や訪販ディーラーを開拓する。同ツールは、必要なモジュールだけを購入できる方式が支持され、導入企業数がこの1年で2倍に成長した。今後、「販社が売りやすいように、より最適な機能を安価に提供できる製品にする」(若山大典・NWS事業部事業部長代行兼営業部部長)と、機能をさらに細分化したモジュールごとの販売を強化する計画だ。

 アセット・ビュー・ハイパーは、基本ソフトの「PC資産管理」に、ユーザーが必要とする機能のモジュールを組み合わせて導入できるのが特徴。PCの資産情報を自動生成する「PCレポート」や、ネットワークなどの「構成図作成」、リモートコンソール、セキュリティパッチ・ソフトウェア配信などのモジュールがある。使わない機能も最初から含まれている競合ツールに比べ低価格なのが特徴だ。

 2005年10月時点の導入企業数は、896社。04年4月に開設した大阪営業所の販売が前年比3倍と好調だったこともあって、全社では04年実績の2倍に導入企業が拡大、導入ライセンスも約110万に達した。

 来年度(07年3月期)は、保守契約の継続率が90%を超えたことを受け、「ライセンス数でトップ獲得を狙える」と自信を見せる。

 さらに、好景気にわく中部地方を強化するため、名古屋営業所を今年3月までに設置する。現在、同社のネットワーク製品を扱う「NWSパートナーズ」は、さくらケーシーエスなど大手SIerを中心に38社。今後は、東京、大阪、名古屋の3拠点の都市部を含め周辺地域から、地場の中堅・中小企業に強いSIerやディーラーの獲得を目指す。計画では近く、全国的な販売網をもつ大手ディーラーとも提携する予定。

 また、地場ベンダーがより販売をしやすくするために、モジュール販売を強化する。現在は、基本機能「PC資産管理」をまず購入する必要がある。

 将来的には、「PC資産管理」の基本機能を各モジュールに組み込み、どのモジュールでも単体で購入できるようにする計画。若山部長は「機能が多すぎて使いこなせないということを極力なくし、より販売しやすくする」ことで、新たな市場を開拓できると見ている。

 アセット・ビュー・ハイパーの売上高は今年度、前年度の2倍にあたる12億3000万円に達する見込み。来年度は、販売網の拡大などにより、15億円を超えると予想している。