ネットワーク機器のディストリビュータ、ネットワークバリューコンポネンツ(NVC、渡部進社長)は、中国ファーウェイスリーコム製ルータやスイッチの本格的な拡販に乗り出した。05年秋に2次代理店の開拓で販路を整備。他社製品に比べて価格がリーズナブルであることを訴えて新規顧客の獲得を目指す。同社ではファーウェイスリーコム製品で06年度(06年12月期)に16億円の売り上げを見込んでいる。

 NVCは、ルータやスイッチなどのネットワーク関連機器の販売を主力としており、昨年度の売上高は40億円(前年度比21%増)と、「ほぼ予定通りに推移した」(渡部社長)としている。

 業績が好調だった要因は、「FTTHなど高速伝送に特化した製品の提供や、ハードウェアとネットワークセキュリティソフトを組み合わせた販売など、付加価値を提供できた」ためとしている。

 これまでは、サーバーメーカーとの協業で大手通信事業者への導入を図ってきたが、「国内ネットワーク機器市場は、リプレース需要を獲得しようと価格競争が激しくなっている。販売を増やしていくためには、リーズナブルな製品を販売することも重要となってきた」とし、米国メーカー製のルータやスイッチなどよりも2割程度は低価格で提供できる中国のファーウェイスリーコム製ネットワーク機器の販売に踏み切った。

 製品の拡販に向けて、同社は案件の規模に応じたインセンティブを与えるパートナープログラムを策定。大手販売系システム開発を中心に7社の販売パートナーを獲得した。販売パートナーを通じて大手通信事業者のリプレース導入を狙うほか、新しく参入したASP事業者やコンテンツプロバイダを新規顧客として開拓していく。

 中国ファーウェイスリーコムの製品は、リング状につないだ複数のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして動作可能な独自技術「IRF」を採用しており、スイッチのうち1台に障害が発生しても、う回して通信路を確保できるのが特徴。端末の増加に合わせて容易にポート数を増やせるほか、LANの耐障害性も向上できる。中国市場では30%以上のシェアを獲得しており、米シスコシステムズに次ぐメーカーに成長している。