デル(浜田宏社長)は、国内ISV(独立系ソフトウェアベンダー)との協業プログラム「デルISVアリーナ」を拡大する。昨年8月に開始した同プログラムには、すでにアプレッソなど10社がパートナーとして参加しているが、今年度(2007年1月期)は50社程度に増やす。また、現在は中堅中小企業向けのパッケージを持つパートナーを中心としているが、大企業向けのERP(統合基幹業務システム)や大手ハードメーカーの業務アプリケーション部隊などにも参加を働きかける方針だ。

 「デルISVアリーナ」は、ISVのパッケージとデルのプラットフォーム製品を組み合わせ、動作検証を経た推奨モデルを共同で開発し、未開拓顧客層に照準をあてる。世界のデル現地法人で、こうしたプログラムを実施しているのは日本だけ。同プログラムに認定された推奨モデルについては、各ISVとデルが協力してオンラインを中心としたプロモーション活動を順次実施する。

 昨年末までの参加パートナーは、データ連携ツールのアプレッソや生産管理システムのリード・レックスなど10社。これ以外に40-50社が同プログラムへの参加を希望しており、「社内審査を経て年度内に40社程度増やし、計50社に拡大する」(瀬戸弘和・エンタープライズソリューショングループグループマネージャ)方針。

 参加パートナーの選定基準は、パッケージのターゲット層が明確で、ある程度その市場で収益を上げていることや、そのパッケージと一緒にデルのサーバーがどれだけ流通しているかを精査。これまでの各パッケージの市場規模をもとに売上見込みを立て、参加パートナーとプロモーション活動を開始する。「目標を達成しなくてもペナルティはない。むしろ、改善を繰り返し、ターゲット層や価格、販売方法を検討していく」と、ISVと共同で継続的にビジネスプランを見直していく考え。

 昨年は、参加パートナーとして、主に中堅中小企業をターゲットにしたパッケージを持つISVを拡充した。今年度はプログラムが定着した段階で、NECのクラスタソフトなど、大手ハードメーカーの業務アプリケーション部隊などにも参加を呼びかける計画だ。同社では、2ソケットサーバー(デュアルコアでいう4CPU)の販売台数を40%増加させる効果が見込めるという。