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ニッセイコム 独自業務パッケージ5割増を目指す 独立行政法人向けの公共会計にも注力

2006/02/20 12:54

週刊BCN 2006年02月20日vol.1126掲載

 日立製作所のビジネスパートナー、ニッセイコム(横山茂郎社長)は、オリジナル業務パッケージソフトのビジネスを拡大させる。販売管理システムを中心に業種対応を進めるとともに、独立行政法人や教育機関など公共会計分野に注力することで、主力業務パッケージ「NCくんシリーズ」の来年度(07年3月期)販売本数を前年度比1.5倍に増やす。

 NCくんシリーズの今年度の販売本数は前年度比10%増の約250本を見込むが、来年度は約380本を目指す。東京本社にあるNCくんシリーズの専任部門を強化することでマーケティング機能を高め、販売管理システムを中心に業種対応を加速させる。現在は15-16業種向けのテンプレートを揃えているが、来年度は計20業種に拡充する。

 これまで「公益法人や私立学校全般にかかる会計ノウハウを積み上げてきた」(大槻孝道・理事情報通信システム第二営業本部本部長)会計分野の強みを生かして、独立行政法人化した教育機関や研究機関などへの会計システムの売り込みに力を入れる。すでに30余りの独立行政法人に納入した経験があり、こうした実績をテコに拡販に弾みをつける考えだ。

 オフコン時代から開発してきたNCくんシリーズはすでに30年近い歴史がある。年商100億円未満の民間企業や学校、公益法人など各種団体を主なターゲットとしており、NCくんシリーズ関連の売上高はニッセイコムの昨年度売上高280億円の10%強を占めている。
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