コア(井手祥司社長)は、IT資産管理ソフト「ITAM」とネットワーク機器との連動でクライアント端末の認証や検疫が行えるシステム「ITAM-NAC」を発売し、IT資産管理ビジネスを強化した。ネットワーク機器は、シスコシステムズ製品と互換性を持っている。06年度(07年3月期)には、同システムで2億円規模の売り上げを目指しており、今後は資産管理とネットワークセキュリティを連動させたビジネスの拡大を視野に入れる。

 「ITAM-NAC」は、セキュリティレベルを満たしたクライアント端末だけに限定して、ネットワークへのアクセスを可能にするシステム。企業内ネットワークに接続する前に持ち込まれたパソコンなどの検疫を行い、認証するまで対象端末を隔離する。

 外部からの企業内ネットワークへの侵入を防御するほか、情報漏えい対策や個人情報保護を可能とすることが特徴。認証されたクライアント端末の管理や設置場所、使用者、リース情報など資産管理の機能も付加している。

 ネットワークに接続するパソコンなどの検疫は、OSやウイルスチェックソフトが企業のセキュリティポリシーに準拠しているかどうかをチェックし、不適切であれば接続を未然に防ぐというのが一般的。それに対し「ITAM-NAC」は、IT資産情報からアクセス可能な端末かどうかを調べて可否判断を行えるのが特色。

 大内幸史・プロダクトソリューションカンパニーネットワークソリューション事業部長によれば、「企業内システムの状況を把握しながら不正なアクセスを検知するには、企業全体のシステム情報を管理するIT資産管理ソフトが適している」として今回の製品開発に至った。

 「ITAM」シリーズは、既存のネットワーク環境で活用できるため、導入が容易でローコストであることが強みとなっている。今回のシステムも、低価格を前面に押し出して販売する。

 価格は導入ライセンス数や付加する機能によって異なるが、資産管理の基本機能と検疫を兼ね揃えた「フルセキュリティ・ソリューション」を1万ライセンス導入した場合、1ライセンスあたり3650円。来年度売上目標は約2億円。「ITAMの売り上げは、現在7億円程度だが、新製品の販売を含めると、全体で30%程度の成長が見込める」と試算する。

 同社は、クライアント端末のセキュリティレベルをネットワーク機器でチェックするためのシステム「NAC(ネットワーク・アドミッション・コントロール)」のパートナーとして、シスコシステムズから認定されたことで「ITAM-NAC」を製品化した。

 販路は、ネットワークインテグレータのネットワンシステムズを通じて行う。今後はシスコシステムズ以外のネットワーク機器ベンダーの製品にも対応するなど、「ネットワークセキュリティを切り口にIT資産管理ソフトを拡販する体制を一段と整えていきたい」考えだ。