プリンタメーカーのアプティ(山本健治社長)は、独自商品の拡充で売上増を図る。IBM向けのOEM(相手先ブランドでの製造)が主力事業の1つだったが、IBMが調達先を変更した影響などを受けて06年3月期は減収の見込みだ。

 このため、両面サーマル印刷で世界最高速度のプリンタやシンクライアントPCなど独自商品の販売に力を入れることで増収への転換を図る。

 プリンタでは、ラベルの両面に印刷することで剥離紙のごみをなくす独自プリンタの出荷を今年1月から開始。サーマル方式を使うためリボンのごみもない“ゴミゼロプリンタ”として注目を集めている。同タイプのプリンタでは世界最高速を実現。「今年度2000台の受注を目指す」(山本社長)と拡販に意欲を示す。ゴミをなくすための帳票の出し方やレイアウトを変更するなどカスタマイズ需要も見込める。

 また、IBMサーバー向けのエミュレーション端末の技術を応用したシンクライアントPCも製品化した。IBMはリッチクライアント戦略を進め、IBMのパソコン事業を引き継いだレノボは国内での品揃えはしていない。だが、シンクライアントPCに対する需要は着実に拡大していることから独自製品の投入に踏み切った。

 昨年度(06年3月期)の売上高は前年度比約13%減の約76億円の見込みだが、独自商材を軸とした新規ビジネスを積極的に展開していくことで、08年度には88億円の売上高を目指す。