サイバーテック(橋元賢次社長)ではXMLベースのアカウント統合システム「サイバー・アイディ・マイスタ」を3月末から発売し、自社ブランドのシステム販売事業を強化した。同事業の売上比率は、2005年度(06年3月期)まで20%弱で推移してきたが、今回のシステムをベースに今年度は売上比率50%を目指す。

 「サイバー・アイディ・マイスタ」は、アカウントID管理のコスト削減や内部統制に対応したシステム運用を可能とするシステムで、人事システムからIDを統合、各業務システムやグループウェア、メールサーバーなどに全自動で反映する。同社のXML専用データベース製品「サイバーラクセオン」やデータ連携ツールなどのパッケージ化でアカウントIDの自動更新を可能とした。

 小野雅史・取締役マーケティング・セールスプロモーション担当は、「競合他社のXMLデータベース関連システムは、検索スピードが特徴のケースが多い。差別化機能として、アカウントの統合管理やログ収集などをアピールする」としている。販路は直販が基本だが、「パッケージという特性を生かし、ディストリビュータなどを販売パートナーとして獲得したい」考え。今年度は、導入社数を10社程度、売上高を1億5000万円程度と見込む。

 同システムの提供を開始したのは、「受託開発から脱却する」ため。昨年度まで受託開発が売上全体の80%以上を占めていた。受託開発の売上高は年率1ケタ成長と堅調に伸びているものの、「売上規模を一気に増やすためには、自社ブランドの製品やパッケージシステムを提供していかなければならない」と判断。昨年8月にXMLデータベース「ソニックXIS」の営業権を米ソニックソフトウェアから譲り受け、自社ブランド「サイバーラクセオン」として製品開発、販売、サポートなどを手がけるようになったことも背景にある。サイバーラクセオンの販売は、昨年度で売上高5000万円に達した。

 06年度は、自社ブランドの製品販売やシステム販売で、前年度の5倍ほどにあたる2億5000万円の売上高を目指す。全社ベースでの売上高については、5億円(前年度比70%増)の見通し。

 「受託開発案件は、低価格化の波が押し寄せてきているため、今後も伸び続けていけるかは難しい。受託開発だけでは業績が伸び悩む可能性が高い。自社ブランド製品やシステムを武器に、何としてでも業績を伸ばす」としている。