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内田洋行がJFEと提携 両社のソフトを合わせて販売 中小食品製造業の開拓で協業

2006/05/01 17:51

週刊BCN 2006年05月01日vol.1136掲載

 内田洋行(向井眞一社長)はJFEシステムズ(岩橋誠社長)と食品業界向け業務システムの分野で提携を強化する。

 手始めにJFEシステムズの食品用品質情報管理システム「メルクリウス」を内田洋行の中堅中小向けの基幹業務システム「スーパーカクテルフーズ」と組み合わせて、4月下旬から販売を開始した。今後は両社が持つ食品業のノウハウを生かした営業体制や製品づくりなど、さらに踏み込んだ連携を視野に入れていく方針。

 メルクリウスは大手食品メーカーを中心に40社余りに納入実績があるが、全国約2000社といわれる中堅中小の食品製造業への販売は進んでいなかった。一方、スーパーカクテルフーズは中堅中小の食品メーカーを中心にトップクラスの販売実績があり、全国の販売網も充実している。今回の提携では内田洋行の販売チャネルを活用することで年商50-300億円の食品メーカーをメインターゲットとして売り込む。今後3年間で240社への販売を目指す。

 中堅中小の食品メーカーのなかで、品質情報を統合的に管理できるシステムを導入している企業は少なく「比率的には低水準で推移している」(福田伸彦・情報システム事業部第一ソリューション営業部業種ソリューション課課長)のが現状だ。

 だが、食の安全、安心に対するニーズの高まりを受けて、品質管理の強化が重要課題になっており、今後3年間で全体の約6割が何らかの形で品質情報管理システムを導入すると予測。こうした需要の波に乗りつつJFEシステムズとの協業関係を強化する。
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