沖データ(前野幹彦社長)は、LEDカラープリンタの新製品4機種を6月下旬にかけて順次発売する。これらを国内市場強化の戦略機種と位置づけており、5月18日に開催した新製品発表会で前野幹彦社長は「国内シェア20%を目指す」と打ち出した。昨年11月25日にA4カラー複合機「C5510MFP」を発表した際には「25%シェアに挑戦」としていたので、5ポイントほどトーンダウンはしているが、それでも強気の目標であることは確かだ。

 同社によれば、2005年度には2万台を販売、シェアは6.8%だったとしているので、一気に3倍増を目指すことになる。「小さく」「速く」「丈夫」という商品コンセプトで開発、「商品力ではどこにも負けない」と自信を見せ,課題だった販売網の強化についても「順調に進展している」としている。

 沖データはDTP市場などでは高いシェアを持ってきたが、一般オフィス市場での存在感は薄かった。その弱点克服に向けて昨年から動きを早め、商品面では「Cシリーズ」の投入、営業面では沖電気カスタマアドテックのプリンタ部隊を吸収、プリンタ本体から消耗品、アフターサポートもワンストップで提供できる体制を築いた。

 戦略機種として今年1月に発売したA4カラー複合機C5510MFPは「順調な出足で、販売店獲得にも大きな力を発揮している」(前野社長)としているが、今回さらに意欲的な新製品4モデルを発表した。A3機が1モデル(C8600dn)、A4機が3モデル(C5900dn/C5800dn/C3400dn)で、「A3のC8600dnは国内市場のために開発した戦略機種」と位置づけている。合わせて年間6万台の販売を計画、内訳はA3機が4万台、A4機で2万台を見込んでいる。このほか、従来からのマイクロラインシリーズを合わせて6万5000台以上というのが同社の目標だ。

 今回の新製品は、「LEDタンデム方式の特徴を生かしきった」と強調、「スマート・アンド・タフ」を合い言葉に、「小さい」「速い」「丈夫」を特に強化したとしている。

 A3のC8600dnは、フルカラー26ppm、モノクロ32ppm、大きさは従来機(C9150dn)に比べ約64%にまで削減、価格は18万6900円。A4でもC5900dn(15万5400円)とC5800dn(10万4790円)はクラス最速のフルカラー26ppm、モノクロ32ppmを実現、C3400dn(9万4290 円)はシンプルデザインで最小・最軽量を実現するなどの特徴をもたせた。

 発表会では、コンパクト性、丈夫さ、高速性、メンテナンスの簡単さなどについて他社との機能比較を行って見せた。対象にしていたのはE社、C社とイニシャルを使いながら2社のみだった。リコーとゼロックスは直販力が強すぎて比較しにくいというのが理由だったが、この辺に沖データの目指す販売網作りの狙いがかいま見えた。キヤノンとエプソンルートに食い込もうとしているわけだが、「感触は非常によい」としている。

 販売店向けには全国縦断の説明会を開催する。東京地区では「400人以上の参加が決まっている」として手応え十分というのが同社の見解だ。

 LED4連タンデム技術では、カシオ計算機も一般オフィス向け市場に本気で打って出ようとしており、今年はLED派の逆襲が大きな焦点になってきた。