セイコーインスツル(服部純市会長兼社長代行)子会社でMFP開発・販売などを展開するセイコーアイ・インフォテック(石濱榮一代表取締役)は、図面画像や観光地図など大容量のデータを5分の1程度に圧縮するソフトウェア「Plot Share One EX」を開発、19万8000円で販売を開始した。データを圧縮した場合、圧縮データは画像が劣化するケースが多いが、新製品では元データと同じ品質で画像を閲覧・編集、配信できるのが特徴。大判対応のスキャナ機などと組み合わせて販売するほか、文書管理システムを持つSIer向けにも供給する。

 図面データや観光地図など大判画像をデジタル化した場合、データが大容量になりPCでデータを閲覧・編集しようとしても、一般的なPCのスペックでは操作が遅くなったり、動作不可能になることもある。また、データが重いため、インターネットを通じてデータを送受信することが実質できない。さらに、圧縮技術を使ってデータの容量を軽くすると、データが劣化するケースが大半で、細かな部分は閲覧不可能になる。

 新開発したソフトでは、こうした問題を解決。圧縮しても画像が劣化することなくデータを平均4分の1から5分の1に圧縮することが可能。写真の有無など、データによって圧縮率は違い、120分の1に圧縮したケースもあるという。たとえば、縦2メートル50センチで横80センチメートルの16.8メガバイトの図面データを圧縮した場合、3.8メガに圧縮できる。また、43メガの神奈川県横浜市の観光地図は1.6メガまで圧縮できた。

 同社では、大判対応のスキャナ機などの入出力機器で実績があり、まずはスキャナ機などのハードと組み合わせて販売する。また、「文書管理システムを販売しているSIerなどにも販売する」(山田徳行・営業本部部長ソリューション総括担当)計画。SIerは同ソフトを自社製品・サービスに組み込むことで、デジタル化した大判画像データの操作に不満を持つ顧客の課題解決につなげることができるという。主な顧客ターゲットは、防災マップや下水道データなどを電子化したい自治体や印刷会社など大容量のデータを扱う一般企業としている。

 現在はモノクロ対応だが、第2四半期中にはカラー版も販売する計画だ。