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システムズユニオン ソレキアとアジアの日系拠点を攻略 統合会計ソフトを3年で50サイトへ

2006/07/03 17:57

週刊BCN 2006年07月03日vol.1144掲載

 統合会計ソフトウェア「SunSystem(サンシステム)」日本語版を開発・販売する英システムズユニオンの日本法人(竹田謙二社長)は、SIerのソレキア(小林義和社長)と共同で、アジアパシフィックに拠点を展開する日系の製造業や流通業などに同製品を拡販する。海外展開の拡大を狙う日系企業向けに、同日本法人が国内本社を、ソレキアが海外オフィスを対象にシステム提案を行っていく。2008年までに日系企業の海外オフィスで50サイトの新規顧客を獲得し、両社で売上高5億円を目指す。

 「SunSystem」日本語版は中堅企業をターゲットにした製品で、多言語多通貨をサポートしているほか、昨年から日本の商習慣に応じた会計処理ができる「Japan-Pack(J-Pack)」を開発し、提供している。日本語版の導入社数は公表していないが「今年度(06年12月期)の上半期は、前年同期に比べ導入数が1.5倍に増えた」(竹田社長)という。全導入企業のうち、日系の海外オフィスは約4割を占めている。

 ソレキアは、シンガポールなどに営業拠点をもち、東南アジア諸国を中心に海外進出する日系企業を支援してきた。同社は従来の顧客基盤を生かし、アジア諸国で「SunSystem」を拡販する。

 システムズユニオンは、「当社の販売チャネルは日本国内の拠点を起点とした案件が多い。国内で当社が本社を攻め、海外オフィスをソレキアが営業することで、相互補完ができる」(竹田社長)と話す。システム構築や保守・サポートは、両社の海外拠点が担う。

 また、「SunSystem」だけでなく、システムズユニオンが提供するレポーティング・分析ツール「Vision(ビジョン)」や、現在日本語化を進めているBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールの「MIS DecisionWare(ディシジョンウェア)」などのセット販売を行う。

 竹田社長は「大手SIベンダーや外資系ERP(統合基幹業務システム)ベンダーなどが、日系の海外オフィスに製品を拡販しているが、今回のように国内と拠点を同時に営業し、サポートできるベンダーは少ない」と、両社協業の意義を強調している。
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