企業向けに有料のIM(インスタント・メッセンジャー)「Yocto(ヨクト)セキュアメッセンジャー」を開発・販売しているクリプト(渡邉君人CEO)は、3月下旬に発売した大企業向け「エンタープライズ版」の販売を強化する。無料のIMと異なり、送受信が暗号化され、ログ情報などの履歴をサーバーで管理できるため、内部統制などの強化を図る企業に売り込む。SIベンダーや流通・卸など代理店販売とダウンロード販売で、来年度(2007年8月期)は売上高2億5000万円を見込んでいる。

 「ヨクト」は大手通販会社のコールセンターや大手電子機器メーカーの営業担当者同士の連絡手段、本社から離れ在宅で働く人とのやり取りなどに利用されている。

 これまでにASP版を含め、30社に導入。累計売上高は8月までに8000万円に達する見込み。

 同製品は社内生産性の向上やリアルタイムの情報共有などを目的として利用されている。

 同社は、現在無料IMを使っている企業が有料IMに置き換えると推測。渡邉CEOは、「無料のIMでは使いたい機能が有料であることが多い。仕事中に機能停止する可能性もある」と、有料IMの優位性を強調している。