【ソウル発】昨年末から本格的に始まった地上波DMB(韓国式ワンセグ)サービスがワールドカップをきっかけに急速に普及している。ワールドカップ熱気で盛り上がった6月に、地上波DMB携帯電話の売り上げが大幅に増加。移動通信キャリア3社合計で、1か月に12万台を販売するほどの盛況ぶりを示した。

 移動通信キャリア別端末販売データの6月分をみると、地上波DMB携帯の販売台数はKTFが6万1000台、LGテレコムは4万2000台だった。この数字はワールドカップ直前に比べ20-30%ほど増えている。また、移動通信キャリア1位のSKテレコムの場合、衛星DMB(衛星モバイル放送)を独占運営していることもあって、一歩遅れて地上波DMB市場に参入したうえ、端末が1種類にもかかわらず、 6月単月で2万3000台の販売を記録した。キャリア3社が6月に販売した地上波DMB携帯は合計12万台に達した。

 ワールドカップが韓国時間で深夜・早朝に放映されたため、実際に地上波DMB携帯から試合を生中継で視聴する人は少なかったが、試合翌日午前の再放送やハイライト場面、主要記録、ゴールシーンなどを集めたスポーツ番組のDMB視聴率はかなり高かった。

 ワールドカップ以外のプラス要因もあった。業界関係者は、「携帯電話補助金支給制度が始まってから、高性能携帯電話を購入したがるユーザーが大幅に増え、また地下鉄の路線内で地上波DMBを視聴できるようになったのも影響を及ぼしている」とみている。

 地上波DMBの場合、無料サービスというメリットと地上波TVをそのまま見られるという長所を基盤にし、早くもユーザー層を広げている。現在ソウルおよび首都圏、地方の一部都市がサービスエリアで、年末まで全国で受信できるように地域を拡大する方針だ。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)