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日本SGIとサン・マイクロ コンテンツ総合管理システムで協業 サンのハードをSGIが採用

2006/08/07 17:59

週刊BCN 2006年08月07日vol.1149掲載

 日本SGI(和泉法夫社長)とサン・マイクロシステムズ(末次朝彦社長)は、日本SGIの動画などのコンテンツ総合管理システム「SiliconLIVE!(シリコンライブ)」のハードプラットフォームとしてサンのサーバーを採用することで合意した。従来、SGIはシリコンライブの販売において、特定のメーカーを決めずに、自社製品ほか他のコンピュータメーカー製サーバーを活用していたが、今後はサン製品を推奨プラットフォームとして積極的に使う。

 日本SGIは製造業や放送・メディア業界に強く、一方サンは、金融機関や流通業、通信業界を得意としている。それぞれの強みの市場に相互に入り込めると判断し、提携を決めた。両社はサーバーの供給面だけでなく、営業でも協力。さらに製品の保守サービスは、サンの協力のもと、日本SGIが担当することになっており、技術面でも連携する。

 シリコンライブは、日本SGIが戦略的に販売強化している商品。今年度売上高のうち、シリコンライブが占める割合は30%に達する見込みという。動画や音声、画像などのさまざまなデジタルコンテンツの制作・編集から管理、配信まで網羅する総合コンテンツ管理システム。顧客としては、自動車メーカーのマツダが販売店で顧客との商談支援に採用、2007年3月までに約700店舗で使うことが決まっている。

 日本SGIの和泉社長は、「サンとの協業はシリコンライブの普及の大きな後押しになる」と意欲を示し、一方、サンの末次社長は、「当社が力を注ぐデータとコンテンツマネージメント分野を拡大させるうえで、大きなパートナーシップ」と述べた。
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